平成28年3月、高齢者の身元保証等の支援を行っていた全国最大規模の団体であった「公益財団法人日本ライフ協会(以下、「旧ライフ協会」といいます)」が倒産しました。旧ライフ協会は、「みまもり家族」という制度の中で会員である高齢者の身元保証や葬儀などの死後事務を行っていましたが、経営陣による不正が相次いだため、公益認定の取消処分を受け、ついには倒産に至りました。不正の内容は、会員からの預り金の事業経費への流用や代表者が個人的に経営する別法人への不正融資などといった、極めて悪質なものと言われています。
倒産に伴い、全職員が解雇され、当時の会員との契約もすべて解約されることとなりました。
しかしながら、身寄りなく契約した高齢者の方々の中には、今後誰に頼ればいいのか、
どうすればいいのかも不明なまま、放り出されてしまった方も少なくありませんでした。
そこで、旧ライフ協会において京都及び滋賀地域を担当していた京都事務所元職員の有志によって、
こうした方々の支援の受け皿となるべく設立されたのが、かたつむりトラストです。
ひとつひとつ、信頼を築いていきたい。
かたつむりトラストには、そんな思いが込められています。
日本の高齢化・核家族化は加速する一方ですが、
家族が担ってきた役割がなくなることはありません。
寄り添い、ともに考え、行動する。私達はいつも、そんな家族を目指しています。
かたつむりの歩みはゆっくりです。
しかし、どんな道でも確実に進みます。
ゆううつな雨の日でも、かたつむりに出会うと、ほっと心が和みます。
皆様にとってそのような存在であることが、私達の願いです。